レジのバイト中に起こった体験
私が初めてアルバイトをしたお店であった出来事です。
中学を卒業して晴れて高校にも合格し、高校生になったらアルバイトをしようと思っていたのですが、母親が自宅近くのガソリンスタンドとホームセンターが合体したようなお店でレジを募集していると言い出し、いやいやながら面接に行き、そこで働くことになったのです。
場所は大阪市内で今から33年ほど前のことになります。
そのお店は何でも屋のようなところで店の中は何となく雑然としていて、客層も大きな道路に面したお店とあって、トラック乗りの男性ばかりで、母から行けと言われたものの自分ではいやいや行っていました。
ある時レジを打っていたのですが、ちょうど2、3メートルくらいのところにもう一台レジがあり、お客さんが途切れた時にぼーっとしていたのですが、ふっと顔をあげた瞬間にそのレジの横にすごく大きな顔が見えて腰が抜けそうになったことがあります。
見間違えかもしれませんが顔だけで性別は分からず、分かっているのは水死体のように膨張したむくんだ顔だったというだけです。誰に言っても信じてはもらえないのですが今でも鮮明に覚えています。
(大阪府 女性)
勝手に開く自動ドア
10年ぐらい前に私が23歳ぐらいの時に働いていた神戸市内の美容室の話です。
同じ敷地内にスーパーや本屋さん、飲食などがあるところなのですが路面ですぐ前に駐車場があるところにある美容室で働いていました。
ドアが自動ドアだったのですがお客様が来たとすぐにわかるようにドアが開くと音がなるようになっていました。
たまにお客様ではなくても前を通り過ぎる人にもセンサーが働いてなる事もあるのですが、道路沿いとかでもないので夜になるとほとんど人は通らないし営業が終わると音がなるセンサーは切るようにしていました。
ですがある日営業後レッスンをしていた時、自動ドアが開き音がなる事がありました。
ビックリして外を見に行っても誰もいません。
気持ち悪いなと思いながらレッスンの続きをしていると、またさっきと同じように音がなりました。
見に行ってもやっぱり誰もいません。
次の日先輩に話すと、同じような体験をしていた人がたくさんいました。一体誰に反応したのかとても不思議な体験でした。
(女性)
出勤する霊
今からおよそ6年ほど前、千葉県にある飲食店でアルバイトをしていた時の出来事です。
ある日の夕方、わたしは朝から勤務していたメンバーと一緒に控室で休憩を取っていました。
私を含めて4人、一つの四角いテーブルを4人で囲むようにして椅子に座っていました。
それぞれが無言で携帯を触ったり、たまに談笑したり、また携帯を触り無言になって、を繰り返していました。
休憩時間もあと少し、もうすぐ遅番の人が出勤してくる時間です。会話が一区切りついて少しの間、無言になったあと、私以外の三人が携帯をいじるのを止め、「おはようございまーす」と呟き、顔を上げるのが視界の端に見えました。
私はその挨拶を聞きそびれてしまったけれど、きっと遅番の人が出勤して挨拶をしてきたからみんなそれに返事をしたのだ、と思いました。
それで私も携帯をいじるのを止め、挨拶をしようと顔を上げました。
すると視界に入ったのは、不思議そうに顔を見合わせる三人。そう、その時出勤してきた人は誰もいなかったのです。
挨拶をしてきた人はいなかったのです。
でも確かに3人同時に誰かの挨拶を聞いたのでした。そこにはいない誰か、女性の声を。だから3人は挨拶を返したのです。あれは一体、誰の声だったのでしょうか。
(千葉県 女性)
店舗に住み憑くもの
宮崎県の宮崎市内にある百貨店で婦人服の販売の仕事をしていた時のお話です。
私は店長の立場で社員が3人、アルバイトが3人でお店を回していました。
若い年齢層のお洋服を扱っていたのでアルバイトの方は入れ替わり立ち替わりで主に学生が働いていました。とても繁盛していて全国でも上位のお店でした。
ある時、短期のアルバイトさんと夜のレジ締めをしている時、店長、気付いていますか?と聞いて来ました。
何が?と私が聞くと、お店の奥の方を見てあの柱の影からたまに女の人が見てるんですよ。と言うのです。
いきなり何ー?と私はふざけてるんだろうと思いましたが、その子は真剣に本当ですよ。
お昼でも夜でもいますよ。と言っていました。
その日は夜でお店の電気を暗くしていたので、怖いーって言いながら早めにレジを締めて帰宅しました。
その後短期の為その子は退職し、言われたこともすっかり忘れた頃上司が変わることになり、新しい上司がご挨拶に店舗を訪れました。
お客様も多かったのでレジ締めまで一緒にしてもらっていたのですが、急に上司が私は霊感があるのよと話し出しました。そしてあの柱のところに女の子いるの知ってる?と私に聞いてくるのです。
前の事を一気に思い出して怖くなり、上司とその話をしました。
半年くらいたつと見えなくなったと言っていました。
ただその頃から売上も下がってしまい。もしかすると座敷わらしのような感じだったのかなと今は思っています。
(宮崎県 女性)
店舗に住む少女
私が高校生の頃、アルバイトをしていた飲食店で体験した心霊体験です。
イタリアンレストランで、レストランとデリバリーをやっているお店でした。
お客さんも全然来なくて、デリバリーの注文だけポツポツとくるような状態で、みんな暇を持て余してました。
雑談をしたり、メニューの勉強をしたり、店内の整頓をしていて、営業中なので入口も気にしながらみんなで動いていました。
たまたま、誰も見ていない時に来店時になるベルが鳴りました。
お客様が来店されたんだと思って急いでホールに出ると誰もいません。
押すタイプのドアで結構重たいドアなので、1度開けたら戻るまで時間がかかるんですが、空いた気配もないし、音もしていません。
デリバリーのスタッフがいたずらをしたんだと思いましたが、バイクがなかったので戻ってきていません。
まぁ不具合だろうと気にせず業務に戻ると、そのあとも時間を置いて何度かベルが鳴りました。
そういった現象がこの日以外にも何度もあり、それを長く勤めているスタッフに話すと、あーこの店多分ちっちゃい女の子がいるよ。
前に見たというんです。
やっぱり霊だったんだとぞくっとしました。
悪気はないし遊んで走り回ってるだけだから気にしないで遊ばせてあげなーと言われました。小さい女の子だと思うと、少し怖さは紛れました。
(愛知県 女性)
いわくつきの事務所
不思議な体験は2年前くらいです。
群馬県で昔から噂のある、とある場所の近くにあった会社で働いていたときに体験しました。
その会社は2階建で、玄関を入るとまず広々とした作業所があります。その一角が長い通路になっていて、1番奥に事務所がありました。事務所の入り口には扉があります。
ある日、いつも通り会社の1番奥の事務所で仕事をしていると、コンコンと扉を叩く音がしました。
お客さんが来たと思い、1番奥の私の席から「はい」と扉を開けました。
お客さんがいると思って扉を開けたのに誰もいなかったのです。
扉の先は、どんなに早足の人でもすぐに姿を消せるような短い通路ではありません。しかし、誰もいないのです。
しかもコンコンと扉を叩く音は私以外にも聞こえていたみたいで、「あれ?誰もいない」と私が言うと、みんな「え〜〜??ウソ??だってノックの音が聞こえたよね?」と驚いていました。
私も確かにノックの音が聞こえたので驚いたのと同時に怖かったです。
その会社では、それだけでなく、夜9時を過ぎると、通信関係が全て遮断されたといことがあったり、夜、全ての電気を消して出たのに、外からふと2階を見上げると全ての電気がパッとついて、はじからゆっくり消えていったのを見た人もいたようです。怖いし、不思議な体験でした。
(群馬県 女性)
持って帰ってはいけないもの 心霊
今から約5年ほど前、私が群馬県で一人暮らしをしていた時に恐怖の体験をしてしまいました。
この体験談は当時の勤務先も影響しているため、その情報もお伝えしておきます。
当時の勤務先は、自動車販売店で接客スペースは1階だけでしたが、3階建ての店舗でした。
私がこの店舗に配属された当初は、ここで仕事を頑張っていこうとやる気がみなぎっていたのですが、まさか恐怖の体験をするとは思いもしていませんでした。
実はこの店舗になる前も自動車店でオーナーさんが自ら命を絶ったという噂もあり、3階は出ると言われていて、上る人は誰もいませんでした。
実際、私自身も異様な雰囲気を感じていたので階段に近寄るのも躊躇っていたくらいでした。
そして数か月後、そういったことを気にしない店長に変わりました。
新たな方針として、喫煙する従業員もいた為、臭くならないように3階で休憩することになってしまいました。
それから、ある程度は慣れましたがやはり店舗自体がおかしい時もあり怖さは消えませんでした。
店舗自体がおかしいというのは、夜になると勝手に自動ドアが開いたり閉まったりしていたからです。
そんな時、店に置いてあったお洒落なティッシュケースを店長がそれは俺が買ったやつだからあげるよということで家に持ち帰りました。
持ち帰ってきた深夜、寝ているとゴンゴンと叩く音が聞こえました。
しかし、私の部屋は角部屋で音の方向から考えると何もないはずなのです。
その音は日に日にドンドン!ドンドンドン!と強くなっていきました。
今日も鳴るのかビクビクしながら寝ていると、頭のすぐそばで叩いているのではないかと思うほどの強烈な音で飛び起きました。
そして時間を確認すると、4時44分でした。
恐ろしすぎてティッシュケースを店に戻したら、音は戻したその日から完全に途絶えました。もし、あの時からずっと家に置いていたらと考えると今でもゾッとします。
(千葉県 男性)
夜に来店する女の霊
7~8年ほど前の話になります。
当時勤めていた東京都内の会社の駐車場で翌日の仕事の準備をしていた時、会社に女性の来客がありました(駐車場は社屋に隣接しており、玄関が目に入る位置でした)。
彼女の服装は麻のような白い膝丈のスカートに、男物にも見える青い長袖シャツ姿でした。
街灯が近くにあり、社屋の明かりもまだ点いていたので、セミロングの黒髪の彼女が若く美人であることが遠目にも見て取れました。
客は玄関先に飾られた植栽を眺めたりしながら、下駄箱のある昇降口のあたりを覗き込んでいる様子です。
もう夜の十時に近かったので、私はビジネスのお客ではなく先輩社員の彼女か奥さんだろうと思い、手が空いたら案内してあげるつもりで残りの作業を急ぎました。
数分が過ぎた頃、二階のオフィスから当時の上司が降りてきて、まだやってるのか、オレは帰るよと私に声を掛けてきました。
お疲れ様です、と返事をしてから、私は「あの玄関の女の人を知ってますか?」と尋ねました。
すると上司は変な顔をして、「何のこと? 誰もいなかったぞ?」と聞き返してきました。
えっ、と驚いて玄関の方を見ると、さっきの来客が踵(かかと)を返して通りの方へ歩き出したところでした。
下駄箱から外に出るまでのタイミングを考えれば、上司が気付かないはずはありません。
私は「あの人、あの人ですよ」と指を差して上司に伝えましたが、彼は興味もない様子で生返事をして帰ってしまいました
私はキツネにつままれたような気分で残りの作業を続けながら、彼女のことを詳しく思い出そうとしましたが、確かに美人だと感じたはずの彼女の顔が、どうしても思い出せませんでした。
ただ夜目には鮮やかすぎるほどの、やや時代遅れな白と青の服装だけが強く印象に残っていました。
『幽霊は青い服を着ている』と何かで聞いたことがあったので、少々薄気味悪くなり、その日は事務仕事もそこそこに切り上げて家に帰りました。後日談は特にありません。
(男性)