授業中にまさかの幽体離脱体験
あれは私が高校2年生の頃のことです。その頃の私は進学校に通っており、1年の最後の試験でたまたま良い成績をとってしまい、2年生のクラス替えでは一番頭のいいクラスに入っていました。もちろん、クラスの中の順位では下から数えた方が早い順位です。
そんななかで勉強や、家族のごたごたで心身疲れていて、夏あたりには毎日のように金縛りに合うようになりました。
勉強して休んでいても、カチン。と体が固まるのです。こわかった。動けないこと、声が出ないこと、目が閉じないこと。幽霊は出ないけどとにかく怖かったんです。どこかの本で読んだ「小指に全意識を集中させると金縛りがとける」というのを実践して、どうにか毎回金縛りを解いていました。そんな日々の中の出来事です。
私は高校の朝のホームルームで、前夜の疲れから机に突っ伏して寝てしまっていました。すると担任の先生が教室に入って来て、私に「○○さん、起きなさい」と教壇の上から声をかけてきました。
私は先生が嫌いだったので(性格悪いですね汗)無視して寝ることにしました。すると何回か呼びかけた先生も諦めて、ホームルームが始まりました。
私は、そろそろ起きるか、と体に力を入れた瞬間。カチン。体が固まっていたのです。(まじか。金縛りか。学校で・・・)家で1人で金縛りになる時とは違い、皆がいるので恐怖はなかったのですが、私はあることに気付きました。(・・・あれ?)先生が教壇で、皆に向かって話している姿。生徒がつまらなそうに見ている姿。(・・・なんで私、これが見えてるんだろう)怖くなった私は、下を向くと机に突っ伏している自分を見つけました。
そうでした。実体は机に突っ伏しており、幽体の私は椅子に座って背筋を伸ばし先生をみていたのです。(やばい)そう思い私は実体の私と同じ態勢になりました。でも、手を重ねても繋がってくれません。恐怖。(やばい)すると、教壇の上にいた先生が「○○さん!いつまで寝てるの!」と鬼の形相でにらんでます。「あれ、なんか目あいてる?」まわりの生徒も気にしています。(誰か起こして!)声にならない思いで私は叫びました。すると、先生が教壇から降りて来ました。「○○さん!!」無理矢理立たせようと先生が思いきり引っ張ると、グァァと世界がまわりました。
気付くとわたしはいつの間にか教室の真ん中で立っていました。先生が私に言いました。「あなた、大丈夫?」
(福岡県 女性)
ハーモニカを吹くと自宅に意識が飛んでしまう体験
わたし小学二年生のころですので、もう30年も前のお話です。
当時わたしは秋田県の小学校に通っていました。毎回音楽の時間にハーモニカを拭くと「瞬間移動」してしまうという体験についてお話します。もちろん音楽の時間にわたしが音楽室からいなくなったとか様子がおかしかったとか先生に言われた記憶もないので、「不思議」としか言いようがないのですが、ハーモニカを使った授業で音を出すために息を吸ったり吐いたりしているうちに(酸素不足なのか)気が遠くなって何度目かの「吸った」ときに必ず自宅の居間の机の上に顔を伏せた状態になっていることに気づくのです。
『あれ!?音楽の授業中なのにマズい!戻らなきゃ!』と強く願うとしばらくして音楽室にいる自分の体の中に戻ります。しかし、その次に音楽でハーモニカをやった時も同じ現象が起こり、その次もその次も同じでした。
おそらくほんの数秒とかの短い時間なのかもしれませんが、三回目くらいのときに自宅の居間の机から顔をあげてゆっくり回りを見渡してみました。
立ち上がろうとするとすぐに音楽室の自分の体の中に「びゅん!」と戻ってしまいます。友だちに「音楽の授業中ってわたし変になってない?」と聞いたけれど「べつに普通にハーモニカ吹いてるよ」と言われるだけ。
ハーモニカの授業が終わったらそんなことも起こらなくなりましたが、今思い出してみても不思議な経験です。
(茨城県 女性)