御札が多く貼られているホテル
今から約7年前。関西の某有名温泉地のホテルで働いていた時の話です。
開業間もない頃、女性の大浴場から度々急病人を知らせる内線がありました。少し休むと体調を回復される方が多く、初めのうちは、湯あたりしたのだろうとか、お酒が入っているからと、さほど気にも留めていなかったスタッフたちですが、何度か救護に行くうちに、お客様が倒れている場所が脱衣所内のほぼ同じ場所である事に気が付きました。そこで、ホテル建設中から懇意にしている祈祷師に現場を見ていただくことになりました。
祈祷師いわく、空気がよくないとのこと。
脱衣所内のレイアウトを変更し、お札を貼って様子を見ることに。
それからは、女性大浴場からの内線の本数はぐっと減り、呼ばれていった場合も、お客様が倒れている場所はその都度違うようになりました。
また、後から聞いた話によると、ホテル建設中にも祈祷師がいろいろな場所にお札を貼ったり、お祓いをしていたそうです。よくホテルにまつわる怖い話で、「飾ってある絵の裏側にお札」とかありますが、実際にあるんだと体験しました。
ホテルで働いていると、色々見聞きしますが、自分が実際体験した数少ない話の一つです。
(東京都 女性)
幽霊の常連客
私は普段ホテルに務めているのですが、今回はそこで起きた体験談をお話していきたいと思います。
まず、勤め先のホテルは目の前が海になっていてとっても綺麗で自然を感じられるホテルです。
綺麗な景色を見ながら働けるなんてとても幸せだと思っていましたがそんな時、恐怖の出来事が起こったのです。
チェックインの時間まで和室を掃除していた清掃員が、走って戻ってきたのでどうしたのか尋ねると、スーツを着た男の人が正座をして座っています!というのです。
その時間のその部屋はすでにチェックアウトが完了しており、その日に宿泊するお客様は、まだ到着されていないとのことだったのです。
もしかしたら不審者かも?と私や上司も含めみんなでその和室に行ったのですが、それらしき人物はおらず、清掃のスタッフが何かの影と見間違えたのだろうとのことでこの話は終わったのです。
ですが1ヶ月後、新しいスタッフが泣きながら帰ってきて、スーツの男の人が座っていて怖いんですと言ったのです。
同じことを言っていたのでこれはもしかしたら本当なんじゃないかと思い、次の日は清掃担当ではありませんでしたが私が見て回ることにしたのです。
すると、本当にスーツを着た男の人が正座をして座って座っていたのです。
鳥肌がたち足がすくみました...。一瞬だけ見えてあとはなにもなくなったのですが、怖くてあれ以来和室の部屋には行けてません。
(福島県 女性)
清掃中に目撃して幽霊
愛媛県のホテルでの話です。今から8年前私はホテルで働いていました。
レストラン勤務だったのですが、いつもお客様が帰った後、清掃をして終わります。
私たちスタッフの制服は白色で統一をされているのですが、その日も窓際の席を掃除していました。
掃除していると、窓ガラス越しに白い服を着た人が写っていたので先輩だと思い、「後どれぐらいかかりそうですか?」などと質問を投げかけました。
やけに距離近いなーと思いながらも黙々と掃除をし、返事がないためおかしく思い顔をあげました。
そして上司が近づいてきて「誰に喋りかけてる?白服(上司は役職があるため黒服)は今日お前以外早帰りさせてるぞ」と言われ、え、でも鏡ごしに写ったし、近くまできたし…と鳥肌が立ち始め、上司に伝えると「あーなるほどね、見たんだな。」と言われました。
そこのホテルは30年ほどの歴史があったのですが、昔はレストランがあった6階は客室であったことを聞きました。
その当時、客室から飛びおりてなくなった人がいたことも同時に知り、その人をたまに見る人がいるというのです。後で先輩にきくと、夜の一人掃除は結構いるよと言われ背筋が凍りました。
特に危害は加えられなかったのが幸いです。
(愛媛県 女性)