山形県在住のものです。中学生の時の経験なので、もう15年程前の話になります。
当時、私たちの世代でミサンガを作ってアンクレットとしてつけるのが流行っていました。
既にミサンガとして売っている既成のものではなく、糸から自分で編んで作るものです。
糸はその辺の雑貨屋さんなどで市販されている、ごく普通のものを使っていました。
ミサンガは切れると願いが叶うと言われていると思いますが、願いながらつけてても叶うことはなかなかありませんでした。
ある時、編んで作ってるときから念じてみたらどうかと思い、好きな先輩と付き合えますようにと繰り返し念じながら、最初から最後まで編みました。
着けてるときはそこまで意識はしていません。すると、先輩には彼女がいたのに、別れて私と付き合うことになったのです!
それ以来、何か大きなイベントがあるときは、念じながら作るようになりました。
中学最後の部活の大会。私が所属していたバスケットボール部は、隣の市の中学校に勝つことができず、いつも2位でした。
最後の大会くらい、勝って県大会に行きたいという思いが強かったので、ミサンガを作ることにしました。
優勝しますように、優勝しますように、優勝しますように...一気に作り上げるため、それはそれは集中します。
大会当日、せり続けた結果、5点差で勝つことができ、17年ぶりに県大会に出場することができたのです。
もちろん、厳しい練習もしていたので一概には言えませんが、今でもミサンガのおかげもあったのではないかと思います。
今となっては作り方は忘れてしまいましたが、念じながら作ったことで、いくつかの願いが叶った中学時代は、不思議な経験でしたがいい思い出です。
(山形県 女性)