深夜の沿岸にいた巨大な人影 心霊系
これは私が10年前に茨城県東海村で目撃した怪奇現象です。その当時私は東海村の沿岸部の工場で作業員として勤務していました。
夜になると暗闇の中から潮の香りのする生温い風と波のさざめく音が流れてきて、一人でいると何か引き込まれそうな気持ちになるような、そんな場所でした。
あるとき私は同僚と2人で夜間の点検を行っていました。 いつもの作業だったのですが、ふと海のほうに目をやると、黒い人影が見えました。
一般人の立ち入りが禁止されているエリアなので、あれ?と不思議に思って目を凝らすと、人がたくさんいるようなのです。
あれわかる?と同僚に言うと、同僚もなんだろうねと言うのです。
近寄って確認しようとしたとき、同僚が慌てたように私の腕を引いてとめました。
おかしい、大きすぎる、と言うのです。 言われて気づきましたが、数百mは離れているのに近くにいるように見えたので、実際の大きさはいかほどなのか。
ぞっとした私たちは慌てて事務所に戻りましたが、職長を連れて戻ったときにはすでに人影は消えていました。
(男性)
流されていく友人
あれは三年前、友人たちと一緒に行った海での出来事でした。
僕は、M県のある街に住んでいるのですが、ある日、一週間後に友人4人と少し離れた海に出かけることになりました。
当日、天気も良く海水浴日和でした。パラソルなどを設置して、到着しているから1~2時間は楽しく遊んでいたのですが、お昼すぎあたりから段々と雲行きが怪しくなってきました。
多少風も出できていましたが、僕らは気にすることなく泳いでいました。
しかし30分ぐらいすると、一緒に沖を泳いでいた友人の一人が見当たらなくなりました。おかしいと思い辺りを見渡すと、僕のいる場所よりも5~10m沖のほうで、海面から出でいる手が水面を激しくたたいてるのが見えました。
その時一瞬、手のほうから「助けてくれ」と叫ぶ声が聞こえました。
私は見当たらなくなった友人だと思い、沖のほうに泳いで行こうとしましたが、近くに来たもう一人の友人に手を掴まれ、「どこ行くんだ!」と怒鳴られました。
その時沖を見るとその手は消えてました。
いなくなった友人は何事もなかったように浜にいました。後で調べてみると、そこでは昔水難事故があり、それから同様の事故が多発していたようです。
(宮城県 男性)
海に近い合宿場の心霊
私が実際に体験した心霊現象です。
私が高校生の時、硬式テニス部の合宿で千葉県某所の海の近いところでのお話です。合宿2日目の練習が終わり自由時間に友達と近くのコンビニで飲み物とアイスを買って海沿いを歩いていると海風に乗って変な声が聞こえてきたんです。
最初は勘違いだろうと気にも留めていなかったのですが、友達が「何か変な声が聞こえない?」って言い出したんです。そしたら他の友達も「俺も聞こえてたんだよ」って言い出して不気味だから早く帰ろうって話になってその日はそのまま合宿所に戻ったんです。
ですが、その日の夜中ふと目が覚めて水を飲みに行こうとしたところ海沿いで聞いた変な声がまた聞こえてきて今度は言葉として捉えられるような声で「帰りたい」って声が聞こえたんです。
私は怖くてすぐに布団に戻って、とにかく目をつぶって眠れるまで待ちました。
次の日、友達にその話をするとはっきりは聞こえなかったけど同じような声を聞いたと言っていました。
最終日に合宿所の宿主さんにその話をすると、昔近くの海域で海難事故があり、そこで亡くなった人の遺体がいくつも海岸に流れ着いたという話が残っていたそうです。私が友達と聞いた変な声、「帰りたい」という声は海難事故で亡くなった人の声だったのかもしれません。
(千葉県 男性)
大荒れの海 心霊体験
地元の福井県での海沿いで体験した話です。
その日は台風がきていて、風が強く少し雨が降っていました。そんな天候でとても寒かったのですが、その当時付き合っていた彼と台風の日の海を面白がって私たちは自転車に二人乗りをして見に行くことにしました。
海沿いまで行くと、ものすごい高波で恐怖を感じました。それに私は小さい頃から霊感のようなものというか、人より少し感覚が優れている面があり、その暗い海と波を見て捕り肌が立ち、一刻も早くここから逃げないとと思い、来たことを後悔しました。
私の顔がこわばっているので彼は心配になり、急いで自転車で帰ろうとしました。しかし、その時に彼には言っていませんでしたが、ずっと肩をだれかに掴まれていました。
自転車に乗っている間もずっと肩を掴まれている感覚があり、おそるおそる後ろを振り向くと、ものすごいたくさんの人の形をした薄黒いもやのようなものが海から私達を追いかけてきていました。
私はもっと早く!と叫び、一目散に逃げ帰りました。彼は信じてはくれませんでしたが、それを体験してからもう海に行くのは怖くなりました。
(福井県 女性)
深夜の波打ち際 心霊
私が、職場の夜勤で仕事の活動エリアが、湾岸地区を受け持っており、そこの顧客対応に追われ、仕事が終わったのが夜遅くなり、車で自宅に向かっていると、強い睡魔が襲ってきたので少し車内で仮眠をとろうと思い、海の波打ち際の景色の良い場所に車を止めて座席のシートを倒して寝ました。
恐らく10分程度経過した頃、誰かが私の体の上に覆い被さる感覚がしたので、私は体を動かそうとしても体が1ミリも動かせず、目を開こうとしても開かず、声も出せず、頭の中は完全に覚醒しているのに、全く体の自由が効かず、何度も動かそうとしたけど無理でした。
それから2,3分した頃体の重みは解けて、体が動かせるようになりました。
車の外を眺めると、何事もなくただ聞こえるのは防波堤に当たる波の音だけ。私は、先ほどの体の自由が効かなかった事が単なる夢だったのだろうと思い、再び睡魔に襲われたので、先ほどと同じようにまた寝てしまいました。
すると再び体が重くなり、自由が効かず、目も開けられず、声も出せず、耳元で人の吐息さえ聞こえる状態でしたが、今度は体の力を抜いて自由が効くまで待つことにすると、少しずつ体にのし掛かる重みが解けていきました。
私は、体が自由に動かせるようになると、直ちに海辺から離れて自宅に帰りました。
後から漁業関係者に聞いた話ですが、夜の海辺は霊が集まるそうで、特に深夜に海辺に近づくべきではなく、時によっては海に引きずり込まれる事があると話してくれました。
金縛りとは、それを言うのか…初めて体験しました。それ以降私は、夜の海には恐ろしくて近づけなくなりました。
(女性)
離島の海岸の女の声 心霊
これは私が沖縄の離島へ旅行に行ったときに体験した話です。
友人がその島に住んでいたので、友人に会いに旅行もかねて遊びに行きました。そこは小さな島ということもあり、釣りかお酒を飲むことぐらいしかやることがなくて、遊びに来たのはいいものの、友人はお酒を飲んで飲みつぶれてしまい、私は暇なので夜中にひとりで島内を歩いて巡ることにしました。
夜中なので人影もなく、車が走ることもありません。聞こえるのは虫の鳴き声くらいでした。
10分ほど歩いて、少し疲れたので海で風に当たりながら休んでいました。すると、「うーうー」と女性の鳴き声のようなものが聞こえてきました。
はじめは猫の鳴き声かと思いましたが、猫の気配もなく、ただ女性の鳴き声が聞こえてくるだけでした。
私は怖くなり帰ろうと立ち上がろうとしたところ、全身を抑えつけられるような感覚に陥り、なぜか動けないのです。
誰かに襲われたかと思いましたが、人の気配はなく、私はパニック状態になり、失神してしまいました。
朝方近くの住民の方に声をかけられ気を取り戻しましたが、あれが霊的なものだったのか今でもわかりません。
(沖縄県 男性)
私を引き込もうとする霊
幼稚園に入園した最初の夏、今は亡き母方の祖母も交えた家族と海水浴に出掛けました。
祖母は見える体質だったのでしょう。着いた海を見て、帰ろうと言い出しました。でも私の姉が駄々をこね、浅瀬の海で遊ぶ事を条件に過ごす事に。
私は泳げず、祖母と砂遊びをしていたのですが、祖母が離れた数分、何故か海に向かいました。理由は今でも分かりません。海に入った瞬間、私は何かに足を掴まれました。戻りたくても戻れず、そのまま波を頭から被り、息が出来なくなりましたが、その瞬間、祖母が私を引き上げてくれました。
そして鬼の形相で「ウチの孫に手を出すな」と私、いえ、私の後ろにいた何かに言い放ちました。
砂浜に上がると、右のサンダルは流されており、足首には掴まれた跡がありました。
祖母の呼び掛けで出払う事になるも、私は左足が重く、波打ち際を出られずにいました。すると祖母は「仕方ない、それくらい譲るか」と左のサンダルを海に投げたのです。
みるみる内に引き込まれていくサンダルに言葉が出ませんでしたが、海の直ぐ近くに並んだ塔婆やお地蔵さまを見た時、私はあの世に引っ張られたのだろうと感じました。
(茨城県 女性)