産まれてきた命と失った命 子どもの不思議な記憶
我が家は3人の子供がおります。妻が3番目に妊娠している時のことです。妊娠がわかってから僕の夢に小さな女の子が出てくるようになりました。目がぱっちりとした女の子でした。毎晩のように夢に出てくるので不思議だなと思っていましたが、もしかして今回産まれてくるのは女の子かな?なんて思っていました。
妻は毎回つわりが酷く、入院するほどです。今回も初期の段階からつわりが酷く、寝込んでしまうこともたびたびありました。
妊娠がわかって2回目の健診でたまたま仕事が早く終わった僕は検針に付き添うことになりました。そしてエコーをみた瞬間、妻と顔を合わせました。「袋、二つあるね?」「もしかして双子?」と目で合図していると先生から「双子だね」と言われました。
双子なんて想定外でびっくりしながらも「にぎやかになるね」なんて話していました。
その日の夜も僕の夢にいつもの女の子は出てきました。何をするわけでもなくニコニコ笑っているだけのかわいい女の子。僕はきっとこの子が生まれてくるんだと感じていました。
しかし1か月後の検診で双子のうち1人の心拍が確認できず流産が伝えられました。
検診の度にエコーで映し出される影が小さくなっていく双子のうちの一人。普通の流産と違い双子の場合は自然に吸収されるのを待つそうです。
大きくなっていく袋と小さくなっていく袋。とても不思議で悲しい出来事でした。そして完全に小さな袋が消えてしまった日、どの日から僕の夢に女の子がでてくることはありませんでした。きっとあの子は亡くなった子だったんだ・・・生まれてこれないから僕に会いにきてくれたんだな。と思っていました。
そして無事に双子の1人が生まれました。今その子は3歳になります。3歳になる直前、ふとした時に聞いてみたことがあります。「○○君、ママのお腹にいるとき、なにしてたの?」すると「隣にいた女の子と遊んでたよ」と・・・。
やっぱりあの子は生まれてくるもう一人の子だったんだなとうれしくも、悲しくもなった日でした。
(男性)
先に帰ってしまった双子のうちの一つの命
上の5歳の長女が胎内での記憶を話してくれました。
長女を授かったとき、心拍が出たころに、もう1つ着床していることが分かったのですが、その話はしたことがなく、長女は知らないはずでした。(先生からももう1つの着床したほうは育たないと断言されておりました。)
しかし「お腹に入ったときに一緒にいた子がいたけど、いつの間にかいなくなっちゃった。」と話したことに非常に驚きました。
その後も気になって長女に聞いてみると「一緒にいた子ともう一人、実は一緒にいた子がいてね。空に先に帰った子は男の子。一緒にいた子は大きくなるまでそばにいてくれて、女の子なんだ。一緒に遊んだり、お菓子をよく食べていたよ。その子がね。またお腹にきてくれてたでしょ?」と言われてさらにビックリしました。
実は後期流産をしており、よくよく聞いてみると”その子が一緒にお腹で一緒にお菓子を食べていた子”だそうです。
なぜ空に帰ってしまったかは教えてくれませんでしたが、非常に驚きました。
それと胎内はどんなところか聞いてみたところ、「あったかくて気持ちがよかった!色々おもちゃもあったし、とても楽しかった。寂しくなかったよ。」だそうです。
(香川県 女性)