産道の様子
私の記憶になります。今から43年前です。
もちろん現在は全く記憶はないのですが、4歳になった頃に母親に私が話した会話を母親が記録として残していました。
その内容は、若いころの両親を病室の天井から指を吸いながら眺めており、母親がベッドで寝転び、力んでいる姿を確認した後に狭い袋の中に移動したというものです。
そこの場所は指を吸いたいのに、赤くて暗くて狭い部屋にと閉じ込められて、指を口まで持っていくことができなくて、つまらないな~、悲しいな~と思っていた。
そして遠くから声が聞こえたので、そっちに行かなきゃいけないと思い、声が聞こえてくる方へ、くるくるくる、と体を回しながら動くことにした。
でもすぐに疲れちゃうし、指を吸いたいし、眠たくなっちゃうな、と休憩していた。
休憩後、またくるくるくると回って、疲れて休憩の繰り返し、そのうち眠たくなっちゃう。眠くなるけど、周りは「頑張って、頑張って」と言われた。
お母さん頑張ったね!という声を聞いていたが、私も褒めてもらいたくて、頑張ってくるくるくるって回っていたんだよ!と思ってた。
赤くて暗いお部屋から回りながら出てきた!すごい眩しかったけど楽しかった!と、母親が話してくれました。
(長野県 女性)
帝王切開の記憶?
子供が4歳の時に、お絵かきしていて赤いリボンのようなものを書いていたので「これは何?」と聞きました。
すると「クルクル回ったり、泳いで遊んでたんだよ」と子供が答え、私はもしかしたら胎内の記憶なのかな、へその緒の絵ではないかとピンときました。
そこで、色々質問してみたのです。すると「中は温かくて、白と赤だった。眠ったり、泳いだりしていた。パパの声が聞こえた」等答えてくれました。
子供の話によると、「そこはとてもちがよくてもっと遊びたかった。だけど急に寒いところに引っ張られて、イヤで泣いた。」確かに予定日を超えても産まれる気配がなくて、帝王切開になったのですが、子供はだはまだまだ胎内に居たかったのかもしれません。
「青の世界にポンと置かれた」との事で、私は意味が分からなかったのですが、生まれた時の写真を見てはっとしました。
帝王切開の手術時、病院の方針で全身麻酔でやったので、私には出産時の記憶が全くありません。
なので病院が配慮してくれて、生まれた時の写真を残してくれています。
オペ室でひかれているシートが青で、子供はその上に置かれて写真を撮られていたのです。
生まれてすぐは視力がほとんどないと聞きますが、子供には見えていたのかもしれません。不思議だなぁと思いました。
(静岡県 女性)
トンネルを通ってきた記憶
息子が2歳になったばかりの頃の話です。
毎晩寝る前に絵本の読み聞かせをしていました。
その日もいつものように絵本を2冊読みました。
読み終わった私に息子が「あのね、トンネルとおってきたよ」と私の腕をなぞりながら言いました。
私はその時子どもの胎内、生前、前世記憶についてまったく何も知らなかったので息子が生まれてくるときの記憶を話してくれていることに気づきませんでしたが、この子面白いこといってるなと思い「トンネル?なぁにそれ?」と聞くと息子はまた腕をなぞりながら「ずっとトンネル通ったよ」「大変、トンネル、ずっと」と何回も私の腕をなぞっていました。
その後子どもが4歳になった頃、子どもの胎内記憶について知る機会があり、あの時のトンネルの話はまさしく生まれてくるときの赤ちゃんの記憶を話してくれていたんだと直感的に感じました。
とてもうれしく思った反面、あの時胎内記憶について知っていたらもっと記憶の話を聞きたかった!話してもらえるように声かけできたのではないかと思ったりしましたが、少しでも子どもの生まれてくるときの事を聞くことができて感謝の気持ちで一杯になりました。
(女性)
ろうそくのように消えた明かりの産道記憶
東京都現在26歳ちょっと薄暗い暗闇から明かりが見えてろうそくのようにすぐ明かりが消えてしまった。
そんな記憶が今でもあります。
その時の記憶を母に話すと産まれる瞬間の記憶かもしれないと言われました。
更に今私の子どもは3歳になるんですが、覚えたての言葉を使ってお水の中にいたと言うので、私は胎内にいた時のことだと思い色々子どもと話したら、ママはすぐ動くから大変だったと言われて、産婦人科の先生にバランスボールと縄跳びをしないと言われマタニティー教室に通っていたので、思い当たる節はあると思いぞっとしました。
これは、親子の遺伝かもしれないです。なぜなら、私も母の胎内にいた記憶があります。
それは先程話した通りで薄暗い暗闇からろうそくのように消えた明かり、今でも覚えています。
それは産声をあげる前の様子で、そのあとの記憶がありません。
しかし鮮明に覚えているのは、とても明るすぎて、しまったことと冷たい空気がブッと吹き驚いたことです。
私の娘は、羊水が揺れて居心地が悪かったと言っています。お水が動いて大変だったというので多分そうだと思います。これは遺伝かもしれないですけど、どこで遺伝したのか不明です。ただ私と娘にはわかる話しです。
(女性)
光に向かって頑張った産道記憶
千葉県在住、3歳の女の子がいます。
2歳の後半になるとお喋りがとても上手になってきました。
周りのママ友から、3歳くらいになると胎内の記憶が無くなるから聞くなら今のうちだよと言われ、私がその時期に2人目を妊娠したのをきっかけに聞いてみることにしました。
「ママのお腹に今赤ちゃんがいるんだけど、娘ちゃんもお腹にいたんだよ、覚えてる?」と聞くと「覚えてるよ、ママのお腹温かかったの」と言ってきました。
それを聞いて私もとても興奮しましたが続けて娘が話してきました。
「ママのお腹真っ暗で怖かったけど、光ってるのが見えてそこに頑張って行ったんだ」と言ってきました。
これはもしかして出産の時のことなのかな?と思いながらお腹の中で娘はこんなことを思っていたんだとさらに愛おしく感じられました。
私自身も母に産まれて2年くらいしたら胎内のことを話していたようで、ママに早く会いたくてたくさん動いたんだよ、とか、娘と同じで、温かかったよなど話していたそうです。
今2人目を妊娠していて、このお腹にいる子も今どんなことを思っているのだろうと考えるだけでワクワクしています。この子が生まれてまた2年くらい経ったらぜひ胎内のことを聞いてみたいと思います。
(千葉県 女性)