幽霊を迎えに行ってしまった姉
これは私が小学校1年生の時に体験した不思議な出来事です。その日は学校から帰ると5歳年上の姉が既に帰宅しており、姉の友人(3人)とテレビゲームをしていました。我が家は2世帯住宅だった為、私は邪魔にならないよう1階の祖父母の部屋でテレビを見ていました。
しばらくすると姉が後から来る友人を迎えに行くと言って出かけて行きました。私は軽く返事をして姉が出かけて行くのを見送り、玄関に鍵をかけました。
10分程してインターホンが鳴り、ドアモニターを確認すると姉とその後ろに数人の友人の姿が見えました。そして玄関の鍵を開け、姉とその友人達を出迎えました。姉に続いて2人の友人がお邪魔します、と言いながら家に上がりました。そして3人目の帽子を被った男の子も私と隣に居た祖母に会釈をして2階に上がって行きました。
姉達を見送った私と祖母はしばらくテレビを見ていたのですが、日が傾いて来た頃に2階の洗濯物を取り込む為、姉達が居る2階へ上がる事になりました。2階に上がるとすぐリビングがあるので、姉達がゲームで盛り上がっている姿がすぐに目に入りました。
並び順は姉、最初からいた友人3人、後から来た友人2人でした。
私はあれ?と思い、姉に"もう1人の男の子は?"と聞きました。しかし姉もその友人も"誰の事?"と不思議そうな表情を浮かべていました。これだけなら私の見間違いだったのかもしれないと納得出来たのですが、洗濯物を取り込み終わった祖母が戻った際、"あれ?もう1人は帰ったの?"と姉達に尋ねたのです。
我が家の玄関は閉じるとかなり大きな音がするので、テレビを見ていても気づかない事はありません。それにもしこっそり帰ったのだとしたら、一度2階に上がっているのであれば姉達が知らない訳がありません。
あの帽子を被って会釈をした少年は誰だったのか。
私には霊感というものはありませんが、20年以上経った今でも忘れられない出来事です。
(北海道 女性)
遊ぶ約束をした不思議な友達
約20年前の春、まだ小学生であった私が体験した話です。
その頃はまだ土曜日の午前中に学校があり、休み時間中友達のA君に「今日学校終わったら午後遊ぼない?」と聞いてみたのですが、Aくんは「親に聞いてみないと分からないから電話するね」と言われてしまいました。
Aくんの家は厳しい家庭ということもあり、おそらく遊べないだろうなと考えながら1人で家に帰りました。
家に帰ると母がおらず、置き手紙が「これ温めて食べな」と書いてありました。
寂しいながら1人で焼きそばをレンジで温め、5分ほどで完食し、リビングのソファーに座りながら友達からの電話を待ちました。
ソファーの向かいにはテレビがあり、その黒いテレビ画面が鏡のようになりちょうどテーブルの下が見えるようになっていました。
親が常に近くにいる状況が多い小学生の私は1人でリビングにいると何か心細くなり、紛らすためにテレビを付けようと何気なくテレビに目をやると、テーブルの下におかっぱ頭の少年がひざを抱え込んで座っていました。
私はあまりの恐怖にガタガタ震え、目を閉じ親の帰りを待ちましたが、5分・10分と時間が過ぎても親は帰ってきません。
15分ほどたったくらいで急に「プルルルルルル」と電話がなりました。
おそるおそる目を開き、テーブルを見ないように受話器に走りました。
勢いよくでてみるとAくんからでした。
「今日遊べるから家いっていい?」と聞かれたので、すぐ着て欲しいという事をA君に伝え、怖いのでそのまま外に出て外でA君を待つことにしました。
ただ、待っても待ってもA君は来ません。
1時間後に親が帰ってきたので一緒に家の中に戻り、テレビ画面を恐る恐る見ると、さきほどの少年はいませんでした。
自分の勘違いだったんだと安心してその日は寝ました。
2日後の月曜日になり学校に行くとA君はいません。
先生にA君について聞くと「今は大丈夫だけど土曜日にバイクとぶつかる事故があった」と言われ、私は血の気が一気に引き、おかっぱ頭の少年を思い浮かべました。
後日元気になったA君に話をすると、あの日は1回も電話なんかしていないと言われました。
あのA君からの電話は誰からだったのか、おかっぱ頭の少年は見間違いじゃなかったのか、いまだに思い出すとぞっとする体験です。
(東京都 男性)
寝ていると痒くなる顔 心霊体験
私自身が小学校に上がる前に実際に体験したお話です。私には姉と妹がいて当時夜寝るときは母、私、姉、妹の4人で一つの部屋に布団を敷いて寝ていました。
ある日の夜の事なのですがいつものように皆で寝ているときに突然顔が痒くなり目を覚ましました。掻いても掻いてもずっと痒いのでうっすらと目を開けてみるとそこに誰かが私にまたがって私の顔を見下ろしていたのがうっすら見えました。
痒かったのは見下ろした時のその人の髪の毛が私の顔にかかっていたからだったのです。
当時私たちは母も含めて肩にもかからないほどのショートヘアーだったのでかがんで髪の毛が下につくような長い髪の人はいませんでした。しかも結構高い位置から見下ろしてたのでその人の髪の毛はかなり長かったのだと思います。
顔ははっきりとは覚えてはいませんが般若か、なまはげのような形相だった記憶があります。
私は薄目でみて「これはたぶん見てはいけないものだ。」と幼いながら危機感を感じてそのまましばらく寝たふりをしていました。
しばらく顔は痒いままだったのですが我慢して寝たふりを続け、そのうち本当に寝てしまったのでその後の記憶はありません。
いつも通りの朝を迎えて母に見たものをそのまま興奮気味に伝えたのを覚えています。母は一言「あんたが悪いことばかりしているからでしょ。」と言っていました。
それからは悪いことをするとあれが迎えに来るのではないかと思い行動には気を付けていたという小さいころの実体験でした。
(北海道 女性)
まとわり付く不気味な女の霊
普段見えているかと言われたら、歳を重ねるにつれて見えなくなっている気がしますが不思議な体験は多い方かなと思います。
中学生の頃は自宅でテレビを見ていました。
その日は土曜だったのでまったり過ごしていましたが友人と遊ぶ予定があったので準備のため自室に向かおうとリビングを出た時、家には私しかいないはずなのに廊下を女性がスゥーっと通って行きました。
当時は「今のなんだろう。」と怖いよりも不思議な気持ちでした。
帰宅後、友人と遊んだこともあり夕方には忘れていましたが、その日の夜金縛りに遭うことで思い出しました。
私は姉と2人部屋で二段ベットで寝ています。
私は下、姉は上のベッドです。何時かは分かりませんが24時過ぎに布団に入ったので恐らく25時頃だと思いますが金縛りになりました。
ベッドの足の方にドアがありますがそこに女性が立っていました。
私はすぐに朝に見た女性だと気づきました。
でも声を出そうにも動こうにも金縛り中なのでどうする事も出来ません。
その女性は私に近づいてきましたが、そのまま通り過ぎてしまいました。
私は初めて恐怖を感じてその日は両親の部屋へ行き真ん中で寝ました。
そして翌朝、日曜日という事もあり家族揃っていてテレビを見ていた時に、姉が起きてきて「昨日金縛りにあって怖かったー!」と言ってきました。
私は「私もー!」と言いたいところでしたが姉の話を聞いてみる事にしました。
すると部屋のドアの所に女の人がいて〇〇(私)に近づこうとしていた。
だから、〇〇起きて!どっか行け!と言いたくて頑張ったけど声が出なくて動けなかった。
その女性は私の顔を覗き込んだあと窓の方から出て行った…。と。金縛りは夢だと言われる事もありますが、この姉の話を聞いてゾッとしました。
あの女性は何の為に戻って来たのか…分かりません。
(女性)
突然庭に現れた黒い男
今から40年ほど前の私が子供の頃の体験談です。
学校から帰宅し、夕方にポテトチップを食べていたのですが、派手にまき散らしてしまい、母は掃除機をかけることに…。ホコリがたつので、庭に面した大きな窓を開けました。
すると、真っ暗な庭に目だけ異様に光っている黒ずくめの男が立っており、真っ暗なのに男ということだけはわかりました。
母も驚き、私と弟を台所の奥に行くように言い、母は相手を刺激しないようにそっと音を立てないように窓を閉め、カギをかけました。
しばらく窓の外を見るともう男の人の姿はありませんでした。
今でもあの男が不審者だったのか、幽霊だったのかわかりませんが、目が異様に光っていたのは今でも忘れられません。
(女性)
家族全員で体験した怪奇現象…。
私が小さい頃、太い梁がある古い家に住んでいました。家の玄関に入ると土間があり、各部屋へはサンダルを履いて移動する造りとなっていました。
お風呂に行くときもサンダルを履いて移動します。
各部屋には古い家にある曇りガラスが付いており、時々弟と顔をくっつけあって遊んだりしていました。
そしてある日家族と食事していた時のことです。その日は無風の夜で、私たちの寝る部屋の扉は全開に開いておりましたが、突然、扉がバターンと音を立てて閉まりました。
家族全員が固まり、まるで誰かが怒って閉めたような音でした。
さらに見てみると白い人型のものが曇ろガラスにモヤモヤと近づき数秒が過ぎました。家族は呆気に取られ黙っていました。
そのモヤはスーッと曇りガラスから離れて行きました。
私が体験した唯一の不思議な体験です。
(福島県 女性)
深夜に歩く不気味な2人
今から20年以上前に、私が幼稚園の時に体験した話になります。
私の母は青森県出身で、毎年夏休みには父と母と3人で里帰りをしていました。
移動の運転は父で、私の住んでいる街から8時間ほど掛かる道のりになります。
夜中に自宅を出発するのですが、幼い私はワクワクして眠ることが出来ませんでしたが、そのうち疲れたのか眠ってしまいました。
その後、サービスエリアに到着したのか、母親に起こされてトイレ休憩をし、再び出発したのですが眠ることが出来ずに後部座席から外を眺めていました……。
そして高速を降りて人気も建物もない田舎道を走っていた時です。
突然、外に自転車を引きずる女性とその横を歩く少年が歩いていたのです!
私は子どもながらに、こんな時間に何をしてるのだろう、と疑問に感じていました。
そしてしばらく道を走っていると、またさっき歩いていた2人がいたのです!
私は終わらず身を乗り出して後ろを見ましたが、間違いなくさっきの自転車を押している2人なんです。
徒歩なので車のスピードに追い付くはずがありません。
その後、その2人の姿を見ることはありませんでしたが、今でもあの不思議な現象を忘れることは出来ません。
(岐阜県 女性)