燈籠坂大師の切通し先の神社で起こった奇妙な現象
小学生の頃、千葉竹岡の民宿に従姉一家と行った時の事です。日中は近くの海水浴場で遊び(お盆に海に入る事は悪い)ましたが、この時期は波が高くクラゲも多めでした。
食事前の夕暮れ時に従姉と裏山散策へ。裏山は細く長いコンクリの階段があり途中神社があり、更に進むとトンネルや切通しがあり電車が通る線路が現れ森林につながっていく。そこから階段を登り神社に向かって行き、お参り引き返そうとした時、登り口の階段手前に老人が上がって来るのが見えました。老人は浴衣姿に桐の箱を抱えており、とにかくゆっくり登ってきました。
私たちは「あのおじさんおかしいよね」と。またよく見ると、頭に三角頭巾がありました。
またおじいさんが持っている箱は骨壺の桐箱とわかり、私たちは怖くなり、おじいさんが登ってくるまでしゃがんで隠れていました。
おじいさんは上がって来るとなぜか神社の前をクルクル円を描くように回りはじめ、ひたすら回っていました。
私たちの恐怖は最高潮に達し、階段を一気に駆け下りて民宿に戻ったのを覚えています。未だに従姉とはその話をします。恐怖は追いかけてこなかったから中くらいでしょう。
(埼玉県 女性)
お盆時期の夜勤での出来事
今まら約5年ほど前のお盆の事です。青森県で陶芸の仕事をしていました。場所は山奥で更に奥に行くとお墓や火葬場があるような所です。
その日は夜勤で作業を行っており、作業場、釜、販売所共にお客様が自由に行き来できるようにしてありますが、夜にお客様が来る頃もあります。
その日もいつも通りお客様をお見かけして『こんにちはー』と声をかけました。
ぱっと見つけて挨拶をしてすぐ作業に戻ったのですが、なぜか返事がないことに違和感を覚え、また女性が立っていた場所を見ました。そしたらそこには女性はいなくなっており、恐怖を覚えて、すぐ他の従業員を呼びに行きました。その日はお盆シーズンで帰りに寄られるお客様も多く、同僚はたまたま通っただけだろうと、笑って終わらされました。
でも私はなぜか怖くて、同僚に作業場まで着いてきて貰いました。そしたら女性がいたはずの場所に水たまりが出来ていたのです。
周りに水を出せるような場所はなく、同僚を呼びに行ったとしても長くその場を離れたわけではありません。その女性以外には周りに人も居なかったので『幽霊だ!!』と確信しました。普段お客様がいても全く恐怖など覚えることが無かったのにその日は違ったので何かの感が働いたのでしょうか。そこからは怖くなってしまい、夜勤は一切断りました。
(富山県 女性)
お盆の夜は出歩くもんではない
従妹が墓参りに田舎に来たときの話です。その日はお酒を飲みに行こうにも何処も混んでいたので、何気なく従妹と夜のドライブをすることにしました。
ただ目的もなく走っていて、街頭もない農道を走っていました。急なカーブから橋を渡るのですが、いきなりつけた憶えもないラジオがザーと鳴り出したのです。私たちは驚きのあまりすぐに止めました。
そして車内の音が静まった瞬間ワゴン車の後部座席から『来て』と女の子の声がしました。
私が「今声したよね?」と言うと、従姉が「した!聞こえたよ!」と。
そして声を揃えて……「なんて聞こえたか言おう」
『来て‥』
さっきのなんの声?誰?と怖くて震えながら運転は止められず……
車道も狭く引き返すこともできず走っていた時、運転席の窓に白い鳥がバサバサバサバサとぶつかるように羽根をばたつかせ、上へ飛んでいきました。
「なんなの!?鳥って夜飛ぶの!?」「どこにいったら良いんだろ!?」「まだ広い通りには距離あるよ!」と半べそ状態で、とにかく走るしかありません。
国道に向かって走っていき街灯が明るくなったところで、車を停めて怖すぎた出来事の精神的整理…なんとなく横を見ると、首切り塚という看板が目に入り、ここもダメだ!!と車をまた走らせ、ただひたすら走り続け少しづつ空が明るくなってきました。
実家へ戻り親にこの事を全て話したら、今日は日が明けてお盆の13日。地獄の釜の蓋も開くのに、フラフラ走ってるから変な目にあうんだよと…
はじめの橋の下の川で遊んでいた子供が何人も流され亡くなってるからね‥連れていかれなくて良かったよと…それ以来お盆の夜は出歩かないと決めています。
(秋田県 女性)