家で感じた祖母の匂い
私が二十歳の時に体験した事です。怖い話ではないと思いますが、当時の私は特に霊感が強いということはありませんでしたが、ある日の夕方頃に家に帰宅しました。家には母親がおり、特にいつもと変わった様子はなかったのですが、いつもと違う匂いがすることに私は気付きしました。
私は何の匂いだろうと少し考え、そしてそれが祖母の家の匂いに似ていると気付きました。
その当時は祖母は病気で入院しており、また私の家からもかなり遠い為そんな事はないだろうと思いながらも母親に尋ねました。
「今日おばあちゃん家に来た?」と。
しかしそんな筈もなく、母親は不思議そうな顔をして「来てないよ」と言いました。
来ないのはわかっていながらあまりにも匂いがはっきりと感じられた為、どうしても気になって聞いていました。
しかし、しばらくするとそのこともすっかり忘れて、普段通りに過ごしていました。
その後、父親や姉も帰宅して来たのですが二人ともその様なことは言いませんでした。
その日の夜に突然家の電話が鳴りました。
母親が電話に出ると突然「えっ」と叫び泣きだしました。
電話が終わるのを待ち、母親に尋ねると「祖母が」亡くなったとの事。
それを聞いた時に帰宅した時に感じたあの匂いを思い出し、亡くなる前に祖母が家に来てくれたのかなと思いました。今でもあの時の不思議な感覚はよく覚えています。
(大阪府 男性)
亡くなった後に祖母が写真に写った不思議な話
15年前に最愛だった祖母が亡くなった時の話しです。我が家は親戚が全国に散らばっており、お盆や正月ですら親戚が集まる機会がありませんでした。
唯一の同じ地元で育った従兄弟がいましたが、親同士(姉妹)が金銭問題で疎遠になり、子供である仲の良かった従兄弟同士までが疎遠になってしまいました。
そんな中、祖母は良く『私が生きてる間に皆が集まる事があるのだろうか?』と口にしていました。なんとか集まる機会を作りたかったのですが、体調不良による入院をきっかけに状況が悪くなり亡くなってしまいました。
皮肉にも祖母が亡くなった事で、私も生まれてはじめて会う親戚まで勢揃いしました。
疎遠になっていた私の母と従兄弟の叔母もこの日をきっかけに和解しました。
そして全員で地元の温泉宿に泊まり、あれほど泣き明かしていたのに皆で酒を飲みカラオケをし全員笑って悲しい気持ちがない一時を過ごしました。
隣の席に祖母が居る様な気がして不思議と前日までの悲しさが無かったのです。
翌日、私の姉が撮っていた写真を兄弟揃っていた時にプリントアウトしました。その中に当時2才の甥っ子が悪戯して写した写真に祖母の遺影から無数のオーブが虹の様な形で写っており、皆で凄いね!本当にこんな事あるんだね。と話しながら他の写真を見ていると、皆で酒を飲み隣に祖母が居る様な気がしていた時の写真に私の横に座る祖母が写っていました。
皆で驚き、何か感動し涙を流しました。本当にあの場所に居てくれたんだと。
その後も夢枕に出て来て、『もうすぐ遠くに行くから頑張って生きるんだよ』と言葉を掛けてくれたり、写真を見ながら何も恩返し出来なくてごめんね。と語り掛けていたら、夢の中で『いつまでも、ごめんね。ごめんね。言わないの!』と叱責してくれる事もありました。
その後、皆確認した祖母の写っていた写真がどこにもなくなり。パソコンの中のデータでもその画像だけが無くなってしまいました。しかし、皆その写真は今でも鮮明に覚えています。
(北海道 男性)
祖母の49日前に起こった心霊体験
私が小学校の低学年の頃、母方の祖母が亡くなり、四十九日も経っていない時、母が子宮筋腫で入院することになりました。
その間は私と2歳上の姉は母の実家に預けられるようになりました。
数日経ったある日の夜、トイレに行きたくなり姉を起こして一緒に付いてきてもらったのですが、トイレの前の電気を点けた時、スイッチに触れてもいないのに勝手に点いたのです。もちろん当時はまだセンサーライトはない時代です。
恐怖のあまり、姉とぶつかりながら階段を上って部屋に戻り布団を被りながら姉と震えていると、今度は階段が上がってくる音がしました。
建物自体古く、階段の音はギシギシという音なので余計に恐怖を煽りました。でももしかしたらおばあちゃんが心配で様子を見に来たのかもしれないと思い、襖を少し開けてみると、やはり誰もいないし、気配もありません。
そのせいでさらに恐怖が増し、泣きながら耳を塞いでいたことを今でもはっきり覚えています。
その後は泣きつかれたのか、いつの間にか朝になっておりました。
大きくなってから思うのですが、あの時はやはり、母子家庭の私達を気にかけていた祖母が心配で見に来てくれたのかもしれないと思っています。
(千葉県 女性)
私が生まれる前に亡くなった祖母に会った心霊体験談
東京都に住んでいます。
自宅は以前、祖父が建てた築40年の自宅に両親・祖父・姉の5人で住んでいました。当時まだ6歳くらいだったと思います。
一人で寝るようになり、夜寝ていると週末インコを買ってくれるという事で鳥かごが置いてあったのですが、寝苦しくなってふと鳥かごの所に目をやると白い着物を着て髪の毛だけは長髪でバッサーとしている女性が、籠の所に正座しておりました。
私は別に怖いという事も無く、『誰?』って知らないその人に聞くと、『ゆうれい』と言って近づいてきました。
もう恐怖心で声が出なくて思わず布団をかぶっていました。
10分ほど経って恐る恐る見たら・・・鳥かごに変わっていました。
その後何度か白い着物の人は廊下で見たりしていましたが、両親にも言えず日々悶々としていました・・・。
ある日、父が仏壇の掃除をしていて写真が出てきて、唖然。 この人誰?って父に聞いたら父の母と言う事を教えてくれました。
私には祖母にあたります。若くして亡くなったので遺影も初めてみましたが、恐らく様子を見にきたのでしょうか。それっきり祖母が出てくる事はなかったのですが、父には内緒です。
現在は祖母と亡くなった祖父の遺影が仏壇にかざってあります。
写真を見る度にこのことは思い出されます。
(東京都 女性)
1人ずつ別れの挨拶をしていた祖母
私が社会人になった1年目、父方の祖母が亡くなりました。
91歳とはいえ、癌の末期でしたので、本人の自宅で最期をという希望はかなわず、気の毒なことに病院での最後となってしまいました。
父方の兄弟姉妹は8人と大所帯で、遠くで暮らしている親戚も多くいました。
私の両親も離れた場所で暮らしており、そうなると当然お通夜の晩や告別式の日には泊まる場所の確保が必要になります。
年配の方から親戚の家に泊まるわけですが、われわれ孫世代はビジネスホテルを手配しなければならなくなってしまいました。とはいえ、いとこ同士久しぶりに顔をあわせたので、近くの健康ランドの大部屋で一緒に泊まろうということになりました。
その夜は皆で食事をし、温泉につかって、昔話に花を咲かせながらお酒を飲んだりして過ごしました。とはいえ明日も早いうえに色々と式に関してやることも多いということで、割と早く床に就くことにしました。
そしてしばらくするとふと目が覚めてしまいました。周りを見てみると皆いびきをかいている者もいて、ぐっすり寝ていました。私ももう一度目を閉じて眠ろうとすると、なんだか人の気配を感じました。暗い中じっと目を凝らしてみると、あるいとこの寝顔をじっと見降ろしている人影が見えました。
祖母でした。 あっと声をあげそうになりましたが、そっと布団にもぐり様子を見ていました。
祖母はひとりずつ顔をのぞきこんでいました。いえ、なんだか優しく語りかけているような感じでした。不思議と亡くなる直前のやせ細った姿ではなく、元気で家事をこなしていたころの懐かしい姿でした。
遠くから駆けつけてくれた孫に最後に挨拶に来てくれたんだなと、ジンと来てしまいました。
怖いという気持ちは全くなくて気が付いたら私もぐっすりと眠ってました。
今でもあの時の優しい祖母の顔が忘れられません。
この文書を書きながら、またお墓参りに行かなきゃなと思いました。
(沖縄県 男性)
いたずら好きな祖母
私自身が15年ぐらい前に体験した話です。
深夜に祖母が危篤になったという連絡があり、時間も時間なのでひとまず両親だけがタクシーで病院に駆けつけ、私は自宅で待機しておくことになりました。
自宅で一人、あまりよく眠れないながらもウトウトし、明け方にトイレに行きたくなって目が覚めました。
ボーッとしながら自室のドアを開けようとしましたが、ドアノブが空回りしてドアが開きません。ドアを押したり引いたり、隙間に定規などを突っ込んでみたり、いろいろ試しても全然開かない。
元々建て付けが悪かったとはいえ、鍵のないドアなので、ここまで開かないというのもおかしい。
2階の部屋で、すぐ真下にガレージがあるので飛び降りることもできない高さ。
閉め出されて1時間ぐらい経ってしまいました。
こういう時、どこに連絡すれば良いのだろう?消防署?こんなことぐらいで緊急で来てもらうのも申し訳ないな…などと、大騒動になる事態を想像し、もう一回どうにか頑張ることにしました。
複数のドライバーなどを隙間に突っ込んでドアの金具を強めに押し込んでいくと「バキッ」という音がしてドアが開きました。
ハァ~、とため息をついて、慌てて階下のトイレへ。
部屋に戻って恐る恐る外側からドアを閉めてみると、何事もなかったように普通に開閉できる状態に戻っていました。
一体何だったんだろう、と思っていると突然電話が鳴り、父からついさっき祖母が亡くなったという旨の連絡でした。
病院に駆け付け、両親に一連の出来事を話すと「そっちに行ってたんだねぇ」と穏やかに言われましたが、驚いたのはその後の葬儀の時。
祖母の幼馴染だという方が葬儀に来られていて、母が何気なしに私が体験したことの話をすると、「あぁ、あの子は子供の頃、ドアを向こうから押さえて友達を出られないように閉じ込める遊びが好きだったからねぇ。」と、サラリと答えられ…。
身内のこととは言え、それを聞いた瞬間はゾーッとしてしまいました。
それから十数年、現在の私は二児の母になっていますが、娘がその祖母にそっくりなのは、どうも偶然とは思い難く…。
生前の祖母と同じように気が強く、トラブルメーカーな娘を見ていると、何とも言えない気分になりますが、一方で才色兼備な祖母だったので、娘も、そういった良い部分を伸ばしていってあげなければ…と思う今日この頃です。
(大阪府 女性)
祖母が来ていたムームーの怪
何気く過ごしていた自宅での体験談になります。その日も家事を終わらせ、夫が寝静まる中、時間は深夜の3時を回っていました。
スマホの漫画を読みながら、そういえば沖縄のおばあちゃん亡くなったなぁとふと思い出しました。
自分の感覚では一瞬だったのですが、スマホのスクリーンが落ちて真っ黒になりました。
そしてその瞬間、スマホに写り込む私の後ろに沖縄でよく着られるムームーのハイビスカス模様のワンピースが写り込みました。
私は一瞬理解することが出来ず、洗濯物こんな所に干しただろうか?と考えましたが、そもそもムームーは大人になってから着ていないし、持ち込んでもいません。
そして亡くなったおばあちゃんが大人になってもムームーを着ていた事を思い出しました。ただおばあちゃんだとしても何もないはずの所に写ると不気味で怖いです。勇気を振り絞り振り向くと、何もありません…。
もう一度座り直して、スマホの真っ暗な画面を覗くとまたムームーが写っていました…。
私は怖くなり逃げるように夫が寝てるベッドに潜り込み抱き着いて寝ました。
(岡山県 女性)
静寂の中で聞こえた亡くなった祖母の声
夜に友人とドライブしていた時の体験談です。夏場だったので窓を少し開けていました。
車内では音楽を鳴っておりましたが、窓が開いているため風の切る音しか聞こえていない状態でした。
そして火葬場近くの橋に差し掛かった時に、川の流れが聞こえてきたのですが、橋の中間くらいに差し掛かった時に川の流れが消えて周囲は静かになりました。すると川の方から聞き覚えのある声が…。
その声は私の名前を何度も呼び、橋から離れると聞こえなくなりました。一瞬私は何?と友人に聞きましたが、友人は何も話してないよ?というとゾッとしました。
しかしその声はその年に亡くなった祖母の声だったので、私にだけ聞こえたのだと思います。また別の日にも祖母の声が聞こえる事があったので、きっと何かして欲しいのだろうと思い、仏壇に祖母が好きだった食べ物やお花を置いてみました。すると、その後、声を聞くことな無くなりました。
(北海道 女性)
車のドアロックを開け閉めする奇怪な現象
祖母のお墓参りに行った時の帰り道の話です。祖母が亡くなり4年が過ぎようとしている頃でした。うちは両親と祖母と同居していたので、祖母には随分とお世話になりました。
祖母は優しく、私と母が喧嘩した時も慰めてくれていました。
今から思えば、おばあちゃん子だったと思います。
その日はお墓参りに行き、昔を思い出しながら、墓石の前で1時間ほど立っていました。
帰り道、お墓に行くときに必ず通るトンネルがあるのですが、そこを抜けた辺りから、後部座席がカチャカチャと鳴っていることに気付きました。
なんだろうと思い、停車して車の後ろを見ると誰もいないのにドアロックが掛かったり、解除されたり繰り返しているのです。
慌てて車を降りて、確認しましたが異常はない感じでした。しかし運転するとまた鳴るのです。
不気味なのですが、不思議と恐怖はなく、なんとなく「おばあちゃん?」と声を掛けた所、その音は鳴りやみました。
それからは音が鳴らなかったのですが、しばらく進むと、事故現場に遭遇し、見通しの良い十字路で乗用車が軽自動車の脇のぶつかり思い切り凹んでいました。
祖母が事故から守ってくれたのだと思ってます。
(千葉県 男性)